地獄通信の空欄に『マコ』と打ち込んだ高校2年の真田幸(石井めぐる)は、これで辛い状況から逃れられると思った。マコ(東海林愛美)はモデルのように美しい同級生で手首にはお揃いの赤いミサンガを巻いて一見仲の良さそうな二人。しかし幸はいつも服従させられていた。 幸とマコの出会いは10歳の時。幸は家庭教師からイタズラを受け、嫌悪感を抱いていた。話を聞いたマコはその大学生を階段から突き落とし、事故を装って殺してくれた。このことで2人は共犯者になり幸はマコから逃れられなくなった。 幸は、自分の部屋が荒らされ、ちぎれた服や下着などが散乱しているのを見つけた。その中に好意をよせているテニス部員の峰岸拓也(赤堀幸雄)からもらったタオルがズタズタに切り裂かれており、怒りに震える。そんな折に目の前に現われたあい(岩田さゆり)から、黒藁人形を渡された幸は、ようやくマコを地獄に堕とすことが出来ると思った。 翌日、登校した幸は、担任の本田玲子(山辺有紀)と校長の西脇賢治(山崎海堂)に呼び出され、峰岸が起こしたらしい騒ぎについて事情を聞かれた。話によると、前夜、赤いミサンガをした若い女が幸の名前でカラオケ店に入り、まもなく、同室だった峰岸にレイプされたとフロントに訴えたらしいのだ。 店から姿を消した峰岸が階段から転落して意識不明の重態になったと聞いた幸は、全てマコの仕業だと察知。マコと言い合いになった幸は、怒りを込めて黒藁人形の赤い糸を引くが――。