城戸久枝(鈴木杏)は、留学先の中国で父(加藤健一)の血のつながらない親せきや親友から歓迎を受ける。父・幹は自力で帰国を果たした残留孤児だった。久枝は初めて父の生い立ちを聞く。幹は幼いころ家族と生き別れ、牡丹江の村に住む中国人夫妻に救われた。養母となった淑琴(岳秀清)は、貧しい暮らしの中、子に玉福と名づけ懸命に育てた。母の愛情を一身に受けた玉福は、中学進学で寮生活となるころ、母への恩返しを心に誓う。