江戸に旅立った玄瑞(東出昌大)を見送った文(井上真央)は、手紙をしたためながら夫の帰りを待っていた。そのころ伝染病のコレラが外国船から流入し、猛威をふるう。文は一人の少女と出会うが、少女の母はコレラでひん死の状態で、松下村塾の塾生・小野為八(星田英利)の父で医師の山根文季(平田満)が治療に当たっていた。不治の病を前に無力感にさいなまれる中、文のもとに夫が藩命に背いて京都に向かったとの連絡が入り…。