日本の植物学の礎を築いた、牧野富太郎。「雑草という草はない」と、日本中を歩き、植物を集め、植物に名を与え続けました。酒は飲まず、甘いものに目がなかった牧野。ある日菓子屋で生涯の伴侶とも出会います。牧野が「他国にはないよい菓子」と語ったのが、故郷高知の百合ようかん。真っ白なゆり根を丁寧に下ごしらえして作るゆり根あんを練りこみます。やさしい甘さの白いようかんを手掛かりに、牧野の人生をひも解きます。