凛々子(黒木華)を呼び出した笹目(寛一郎)は、赤いスニーカーを見せながら「僕は、16年前に死んだ岸辺春香の弟です」と切り出した。春香(永瀬莉子)は、凛々子と同じ中学校に通っていた不良少女で、16年前に溺死していた。笹目は、凛々子に聞きたいことがあると話を続けたが、凛々子のことを心配した根津(溝端淳平)がちょうど駆けつけたため、笹目は足早に去っていく。真琴(石井杏奈)は、笹目が凛々子に近づいた目的は復讐なのではないかと考えるが……。 そんな折、世界的な注目を集めている一大イベント『第1回東京国際MANGA祭』で、世界各国の漫画作品の中から一番優れた作品を決めるコンペティション部門の審査委員長として、世界的な人気を誇る漫画家・南雲タケシ(やついいちろう)が選出される。だが、南雲が過去のインタビューで、中学生のときに近所の書店で友人と万引きを繰り返し、店をつぶしたと話していたことが拡散し、「犯罪者が審査委員長なんてあり得ない」と南雲に対する激しいバッシングが起きてしまう。凛々子は、記事を出す前に本人に会う、と言って、根津と一緒に南雲の自宅を訪ねるが……。