コロナ禍で勢いを増す人気の鮮魚チェーンがある。新潟を拠点にして、関東圏などに22店舗を展開する「角上魚類」だ。人気のヒミツは、新潟から高速道路を使って当日のうちに届く新鮮な魚。安くて種類豊富な品揃えが客を呼ぶ。さらに、刺身や寿司、惣菜も充実。魚離れが叫ばれる中、取扱量は3割増となった。しかし、現場ではいくつかの課題が...。一つ目は「取り扱う魚の仕入れ量」。コロナ禍の巣ごもり需要で、販売量も急増。新潟だけでなく、豊洲を通して魚を買い付けているが、さらに品揃えを充実する必要があった。二つ目は、人気店ゆえ、常に店内が混雑していること。これからも続くwithコロナの時代、"密"を避けて、安心して買い回りできる店づくりが必要だ。その試金石となるのが、人気店のリニューアル。果たしてどんな店になるのか。人気鮮魚チェーンの取り組みを通して、新たな時代に入った小売り現場の今を描く。