この夏も、近年の気候変動による「想定外」の大雨に見舞われた日本列島。土砂災害が多発し7月、静岡県熱海市では住宅地を巻き込んだ土石流により、大きな被害を出した。浮上したのが"遅れてきた公害"ともいわれる「盛り土」問題。これを受け、全国に5万ヵ所以上ある盛り土の、実態調査が始まった。原因の一つとされる「建設残土」を巡り、規制を強化する自治体、安全な活用する方法を求め試行錯誤する企業を取材。さらに6月、千葉県八街市で通学中の小学生が巻き込まれる交通事故が発生。"魔の7歳"歩行者の年齢別死傷者で最も多いのが主に小学1年生にあたる7歳だ。悲劇を未然に防ごうと、新たな「まちづくり」に取り組む自治体、研究機関、ベンチャー企業に密着。崩れた安全神話を取り戻そうと奮闘する人々と知られざると現場を追う。