萌奈美(今井美樹)の病状を知らされた祐(草彅剛)は、萌奈美に会って伝えたいという思いに駆られ、駐在の中里(山崎樹範)の協力で、何とか電話で声を聞くことが出来た。だが、祐が会って欲しいと切り出すと、すぐ電話を切ってしまった萌奈美。そんなつれない態度をとられても、祐は一刻も早く会って、病気のことを伝えたいという想いだけで東京に向った。
一方、記憶が戻った萌奈美は、東京の自宅で日常の生活に戻っていた。しかし、萌奈美をいたわることもなく冷たい態度で接する夫の航一(高嶋政伸)に、息の詰まるような孤独感を感じていた。さらに、突然襲ってくる頭痛、手の痺れ、目の奥の痛み…病魔は、確実に萌奈美の身体を蝕んでいるようだった。
突然、祐が上京してきて、驚きを隠せない弟の肇(佐藤健)と、その恋人の安奈(加藤ローサ)。肇は祐の話を聞いて、人妻である萌奈美に会うのはおかしいと一喝するが、祐の想いを察した安奈は、祐と一緒に萌奈美の家を探しに出かける。そしてほどなく、安奈の協力により祐は萌奈美に会うことが出来たのだが……。