「私たちもシちゃう？」――礼司は妻の奏、親友夫婦の幸祐・明日歌と、三泊四日で旅館を訪れていた。その初日、夕食の席で親友夫婦が口論になり、酔った明日歌に部屋を連れ出されてしまう。しかし、２か月禁欲中の礼司の目的は、妻との子作り。どうにか明日歌をなだめて元の部屋へ。ところが、中から貞淑な奏の荒い吐息が聞こえてきて…。
「ダメだよ…夫以外の男にそんなとこまで見せちゃ…」― 奏は部屋に残され、夫の親友である幸祐と二人きりに。誘われて酒が進み、礼司と明日歌の関係がずっと気がかりだったことをこぼす。礼司との夜についてのとある不満も思い出して、酔いつぶれてしまう奏。すると幸祐は、酒に火照った奏の体を抱き留めて…。
「貸し切り風呂、俺と入ろうか」― 朝食の席で幸祐が夫婦交換の一日延長を提案してくる。奏は止めようとするが、礼司が明日歌になびかないか確かめようと囁かれ、幸祐に同意してしまう。さすがに混浴の誘いは断ったものの、奏が一人で温泉に入っていると、幸祐がやってきて…。
「今夜ぐらい…二人でお風呂もいいでしょ？」― 礼司は、夫婦交換の延長を提案する幸祐に怒っていた。なにより奏はどうして同意を…。不安に揺れる礼司を、明日歌は下着姿で湯殿に誘う。湯煙の中、幼なじみである明日歌の、美しく成長した姿を見てしまう礼司。獣欲に抗おうとする礼司だが、そのとき、壁の向こうでは…。
「奏ちゃんが礼司とも感じられるように手伝ってあげたいんだ」― 温泉で聞こえてきた嬌声と荒い息づかい。壁の向こうで、夫はあの人と…。動揺する奏に追い打ちをかけるように、幸祐は礼司との夜について尋ねてくる。幸祐は奏を壁際に追い詰め、体に触れる。奏は恥ずかしいほどに反応してしまい…。
「…このまま続きして。じゃないと、今の姿、奥さんに見てもらうから」― 旅行最終日、礼司は夫婦交換の精算を決意する。しかし明日歌はその決意を乱そうと、礼司に最後の秘め事を求めてくる。口づけを迫り、礼司の肉体を求めてくる明日歌。しかし、明日歌が礼司の浴衣を乱したとき、部屋の扉の前には、奏が訪れていて…。
「私はやっぱり、礼司さんじゃないと…」― 礼司はようやく奏と二人きりで、夫婦本来の旅程を楽しんでいた。 紆余曲折を経て、自分にとって本当に大事な人が誰なのかを確かめあった二人は、改めて夫婦の営みのため体を重ねる。 快楽に誘うため、礼司は妻の肉体を甘く責めるのだが…。
「今日は妊活する日…だもんね」― 夫婦交換旅行後のある夜。礼司が自宅の風呂場で入浴していると、あとから奏が入ってくる。あの旅行では叶わなかった夫婦での入浴…。目の前にある、艶やかな奏の背中。それを見て礼司は愛情と欲望がこみ上げ、今度こその思いで自分の妻を抱きしめるのだった。いっぽう、明日歌と幸祐は…。
