城北大学の近辺で、黒ずくめの服装で被害者を襲う強盗事件が多発。大学でも学生や教授に貼り紙をして事件に対する注意を喚起していた。
そんなある日、同大法科学科特任教授の柳田嘉文(古谷一行)は、元教え子で同じ大学の講師、池内国雄(みのすけ)の研究室を訪ねる。柳田は、池内に弱みを握られ、警察庁科学警察研究所への推薦を頼まれていた。約束通り推薦したことを伝える柳田。しかし、池内は今後も柳田を利用するため、柳田の弱みの証拠のディスクを返さなかった。その夜、柳田は黒ずくめの衣装で池内を待ち伏せ、殺害してしまう。
池内の死体は、数時間後に発見され警察の捜査が始まる。陣頭指揮に立つ石松和夫(稲垣吾郎)たちは、これまでに発生した一連の強盗事件容疑者による犯行と目星をつけた。しかも、これまでは出なかった死亡事件がついに発生してしまった。警察の威信にも関わる事件だ。しかし、福家警部補(檀れい)は現場周辺の聞き込みをという石松の指示に従わずどこかへ向かってしまう。
福家は城北大学にある池内の研究室へ。そこに、柳田がやって来る。福家は池内の所持品のキーリングに自宅とシールが貼られた1本だけがあったことに疑問を持っていた。つまり、同じような鍵が犯人に盗られていたら? それが職場のものだとしたら? と、思い当たったのだ。それを柳田に話すが、何も盗られた様子はないと言う。だが、福家は何者かが寸前に部屋に入った痕跡に気づく。実は直前まで柳田が証拠を隠滅していたのだった。