光見と堺が出会う二年前のこと。高校の同級生、竹下壮一が光見の家を訪ねて来る。郊外に佇む広大な家に違和感を覚えながらも、竹下は束の間の再会を喜んでいた。昔話に花を咲かせる二人だったが、行方不明の同級生、滝沢悠翔の事に話が及ぶと、光見の態度が一変する。「彼は死んでるよ。僕が殺したからね。」しかし、突然の告白に怯えているはずの竹下が発したのは、意外な言葉だった――。