北見の病院で入院中の少女、白石果鈴。 果鈴は自然気胸を患い、外出もままならない。 そんな果鈴の唯一の楽しみは、 自身のHP「KARIN夢の図書館」で自作の童話を発表することだった。 ある日、担当医の根本が新任研修医の甘粕を連れてやってくる。 そのとき、手術を頑なに拒む果鈴に対して、 甘粕はそれは甘えだと厳しく言い放つ。 落ち込んでしまっていた果鈴の元に、一通のメールが届く。 それは果鈴のHPのファンからのメールであった。 果鈴の知らない外の世界を教えてくれるそのメールは彼女の心を躍らせ、 やがて果鈴は彼からのメールを心待ちにするようになる。