機械を超える精度を“棒1本”で生み出す金属加工の職人たち。彼らは、一つ一つ違う金属のクセを知り尽くし、金属を曲げのばして、ロケットの部品や天文台のアンテナといった“究極の高精度”を実現する。「へら絞り」と呼ばれる金属加工の極み。その世界で、「うちの工場では難しいが、あそこならやってくれる」と一目置かれる工場を訪ねる。ものづくりの現場に厳しい風が吹く中、腕一本で世界と闘う職人たちの信念にふれる。