最愛の家族を突然失った遺族にとって、その傷は決して癒えることがない。それでも、その痛みを乗り越えなければ、と言い聞かせるようにして生きてきた。あれから14年、石巻でわが子を亡くした2組の遺族が1人の画家に「成長した娘の姿を描いて欲しい」と依頼した。画家の小林憲明さんは、実際に被災した場所を訪ね遺族に話を聞きながら描き始めた。再会は成人式、絵は遺族に何をもたらすのか、画家と遺族たちの日々を見つめた。