「告白するなら、外見くらいなんとかしろよ」。 初恋相手の容赦ない一言で、人生初めての告白をばっさり斬り捨てられた17歳の高校生は、12年後、屈辱的な失恋をバネに、洗練された外見と確かなスキルを持つビューティーコンサルタント(美容部員)へと成長。29歳になった萩野紫苑(久間田琳加)は、過去を乗り越え新しい自分に生まれ変わった手応えとともに、充実の日々を送っている。 だが、高校時代からの親友・秋山美月(水谷果穂)は、美しく脱皮しても恋とは無縁の紫苑を憂慮。合コンを設定するが、美月の思惑とは逆に、紫苑は過去のトラウマに再び囚われてしまう。 12年経った今も何も変わっていない…愕然とする紫苑は、ふと目にした初恋相手と一緒に冴えない自分が写る高校時代の写真を、感情に任せ破り捨てる。その瞬間、まばゆい光に包まれた紫苑は2010年にタイムスリップ!破り捨てた写真をまさに撮影中の高校で、因縁の初恋相手・長谷川颯真(本田響矢)と再会してしまう!? 夢と思いつつも、鏡に映るイケてない自分をどうしても受け入れられない紫苑は、12年で培ったメイク術で変身を遂げ、いざ教室へ。すると…。
「萩野さんは、カッコが変なだけでもともと可愛い方だろ」──!?長谷川颯真(本田響矢)にかけられた予想外の言葉、そして触れた体の温もりに、この世界が夢ではないことを認識した萩野紫苑(久間田琳加)は、現状を受け入れ、元の世界に戻る方法を探りつつ、長谷川の言動にフリーズしたりドキドキしたりの2度目の高校生活を送り始める。 そんな中、紫苑は長谷川が告白されている場面に遭遇。自分の時と同じく、女の子の外見を批判して断る長谷川を紫苑は強く責めてしまうが、一方で、長谷川と秋山美月(水谷果穂)との間に流れる特別な空気に気づいた紫苑は、12年前には思いもしなかったある予感を抱き始める…。 その美月は、紫苑に頼まれ、占いや超常現象に詳しい伊藤香(箭内夢菜)を訪ねる。タイムスリップについて聞くついでに、美月はあることを依頼するが…。
萩野紫苑(久間田琳加)が、長谷川颯真(本田響矢)と秋山美月(水谷果穂)の本当の気持ちを確かめ、12年もの間、引きずり続けてきた初恋に決着をつけると心に誓う中、紫苑にとって暗黒の林間学校がやってくる。12年前、キャンプ場でのペアワークを長谷川に断られている紫苑は、そのトラウマを思い出し気持ちが落ち込む。加えて、かつての自分のダサい私服センスに頭を抱える紫苑は、急きょ美月を誘ってショッピングへと出かける。そこで、紫苑たちは長谷川にばったり遭遇。長谷川はおもむろに、紫苑に似合いそうだとワンピースを手に取り…。 買い物の後、カフェでひと息つく二人の前に、いけすかない男が現れる。それは、なんと美月の彼氏・たくちゃん(小越勇輝)だった!?紫苑は、美月が彼氏をコロコロ変えるタイプだったことを思い出し、その理由が長谷川にあるのではと考えるが…。 そんな中、いよいよ林間学校が始まる。美月は、紫苑と長谷川がうまくいくよう手を打ったというが、紫苑には嫌な予感しかない。そして、12年前と同じく長谷川とペアを組まされる展開が訪れ…。
林間学校の初日、長谷川颯真(本田響矢)に手を握られた萩野紫苑(久間田琳加)は、それだけで息の仕方を忘れそうになるほど、17歳の頃と変わらず長谷川を好きでたまらない気持ちを自覚する。そんな紫苑の背中を秋山美月(水谷果穂)は約束通り押してくれるが、美月の長谷川への思いに気づいている紫苑は、長谷川との距離が近づけば近づくほど罪悪感を覚えるようになり、美月は美月で複雑な思いを募らせていく。 一方で長谷川は、紫苑と二人きりになる行動を繰り返すようになる。美月は伊藤香(箭内夢菜)に頼んだおまじないの効き目に納得する反面、次第に本心を抑えられなくなり、いつもの調子を装って三人になろうとする。しかし、長谷川はそれをきっぱり拒否!美月を置き去りにして、紫苑だけを花火に連れ出す。 美月に対する後ろめたさと、長谷川を独り占めできる嬉しさ…さまざまな思いが入り混じる紫苑の頬には、いつしか一筋の涙が。それを見た長谷川は紫苑を…。
長谷川颯真(本田響矢)への想いを抑えられなくなり、ついに萩野紫苑(久間田琳加)と衝突してしまう親友・秋山美月(水谷果穂)。その脳裏には、長谷川とのこれまでのことや、紫苑との思い出が蘇ってくる…。 美月には、家庭環境のせいで寂しいこども時代を送った過去があった。明るい性格や人付き合いの良さの裏には、そうした寂しさを埋めるため、誰からも愛されたいというこじれた思いがあったのだ。そんな美月にとって、幼なじみの長谷川は唯一人、互いを理解し合える特別な存在だった。高校で紫苑に出会うまでは…。 紫苑と長谷川にとっての邪魔者は自分だったと涙を浮かべる美月に、紫苑はそっと歩み寄り、二人は初めて苦しい胸の内を明かし合う。長谷川に対して素直になれないお互いにもどかしさを感じつつも、二人はそれぞれ長谷川に本当の気持ちを伝えることを約束。そして迎える林間学校最終日、緊張に包まれる紫苑は12年前と同じ場所で長谷川と二人きりに。かつては長谷川に置いていかれ、ひとりぼっちになってしまった紫苑だが、果たして今回は…?
林間学校の最終日、萩野紫苑(久間田琳加)はようやく、長谷川颯真(本田響矢)に「好き」と伝えることができる。12年前と異なり、長谷川も紫苑の気持ちに応えようとするが、その直前にタイムスリップしたときのような光が出現!元の世界に戻ってしまうことを恐れた紫苑は、慌てて長谷川の言葉を遮り、逃げるように長谷川から遠ざかる。だが、事情が分からず追いかけてきた長谷川に、いきなり抱きしめられ…! タイムスリップの再現におびえる紫苑は、告白の続きをされないよう、気持ちに反して長谷川を避けるようになる。そんな紫苑に同級生の海野雄二(島村龍乃介)が急接近!その様子に長谷川は…。 紫苑は悩んだ末、思い切って伊藤香(箭内夢菜)を訪ね、タイムスリップのことを打ち明ける。一方の長谷川は、紫苑とのモヤモヤした関係を秋山美月(水谷果穂)に相談。ちゃんと返事をさせてもらえないまま、紫苑がいなくなってしまいそうな気がする…と不安を吐露する。はたして、恋する二人が今の世界で距離を縮める方法はあるのか?
林間学校以来、長谷川颯真(本田響矢)とのギクシャクした関係に悩む萩野紫苑(久間田琳加)は、秋山美月(水谷果穂)に相談すべく意を決してタイムスリップの事実を打ち明ける。美月は混乱しながらも紫苑の言葉を受け入れ、タイムスリップのきっかけになった写真には、紫苑の告白が成功するよう伊藤香(箭内夢菜)のおまじないがかけられていたことを告げる。だが、12年前、紫苑の告白は失敗に終わっている。その理由を香に問いただすと…!? その後、美月の勧めで紫苑は長谷川にも真実を告げることに。二人が付き合えない状況を理解した長谷川は、「付き合っている」と「付き合っていない」の線引きがどこにあるのか、色々試すことを提案。翌日、二人はさっそく一緒に登校してみる。クラスメイトの視線は気になるものの、謎の光が出現する気配はなし。人の目は関係ないと踏んだ長谷川は、林間学校でしたことは大丈夫とばかり、手をつなぎ、優しく抱きしめ、そしてついに…!
キスをしてもタイムスリップしなかったことに萩野紫苑(久間田琳加)と長谷川颯真(本田響矢)の二人は安堵するが、そうなる可能性もあった中、気持ちを抑えられなかった自分はガキっぽいと、長谷川は落ち込んだ表情を見せる。12歳という中身の年齢差に実は自信を無くしている長谷川。だが、ガキっぽさを打ち明けたそのついでとばかりに、長谷川は紫苑にあることを要求。紫苑は恥ずかしすぎると拒否するが…。 キスまでいければもう怖いものはないと、秋山美月(水谷果穂)は紫苑に休日デートを提案。紫苑の緊張を和らげるため、記念すべき初デートは美月と佐原正絋(若林時英)を加えたダブルデートになるが、大切な友達の美月、そして大好きな長谷川と過ごす時間が幸せすぎて、紫苑の中から元の世界に戻らなければという気持ちが薄れ始める。そんな思いでデートから帰宅した紫苑を、なぜか伊藤香(箭内夢菜)が待ち受けていて…!?
「あなたが来たせいで、いろんな人の人生が変わっていることに気づいていないんですか?」…伊藤香(箭内夢菜)の言葉に、この世界に居続けることの傲慢さを自覚した萩野紫苑(久間田琳加)は覚悟を決め、呪いは解けたと嘘をつき長谷川颯真(本田響矢)に告白の続きを促す。だが、紫苑の異変を察知した長谷川は、それを保留。紫苑がこの先の進路を考えていないと知った秋山美月(水谷果穂)も同じく紫苑の変容に気づくが、どうすることが紫苑にとって、そして自分達にとって正解なのか、二人は答えを探しあぐねてしまう…。 翌日、紫苑は再び長谷川と向かい合うと、元の世界に戻りたい本当の理由を告げる。紫苑の真実の言葉を聞いた長谷川は、答えに一日の猶予を求め…。 その晩、美月が突然、紫苑の家に泊まりにやってくる。メイクをおねだりされた紫苑は、ある願いを込めて美月にメイクを施す。そんな美月の目には、次第に涙があふれ…。 そして約束の日、長谷川は紫苑の告白に答える前に、ある人物を訪ねる。
元の世界に戻るため、告白を成功させてほしいという萩野紫苑(久間田琳加)に対する長谷川颯真(本田響矢)の答えは、呪いのかけられた写真を破くことだった!その直後、まばゆい光に包まれた紫苑、長谷川、秋山美月(水谷果穂)の3人はなんと、写真を撮った瞬間にそろってタイムスリップ!紫苑は再び元の地味な紫苑に戻ってしまう。驚く美月の横で長谷川は、写真に伊藤香(箭内夢菜)の呪いがかかる前の今なら、なんの問題もなく紫苑と付き合えると素直に喜ぶ。ところが、紫苑はもう一度、香に呪いをかけてもらうという!!紫苑の思いの深さを受け入れるしかない長谷川と美月…。そして紫苑は長谷川に、最後のお願いをする。はたして、紫苑と美月の友情、そして長谷川との胸キュン物語に待っているエンディングとは…!