満州事変が起こり、時代の流れが大きく変わろうとしていた。映画の世界でもトーキーが優勢になり、無声映画の楽士・連平(春風亭小朝)は失業の危機に瀕していた。蝶子(古村比呂)の夫・要(世良公則)のオーケストラも内部対立が起こり、解散が秒読みとなっていた。そんな折、邦子(宮崎萬純)が男性とつきあっているという話が蝶子の耳に入る。相手にはあまり良い噂がなく、蝶子は邦子が心配になるのだが…