蝶子(古村比呂)の叔父・野々村泰輔(川谷拓三)が蓄音機を購入した。音楽を学ぶ姪っ子のため、月賦で購入したのだ。泰輔と妻・富子(佐藤オリエ)にとって、蝶子はまるで娘のような存在となっていた。そこへ幼なじみの田所邦子(宮崎萬純)が神谷先生(役所広司)と連れ立って、蝶子の下宿先に現れる。神谷はいまだ無職のままだったが、書き溜めた童話の原稿を、兄・道郎(石田登星)のつてで出版社に見てもらえることになる。