初めてのお散歩でママとはぐれ、迷子になった子猫のチー。犬にほえられたり、トラックが目の前を通りすぎたりと怖い目にばかりあう。ヘトヘトになったチーは、たまたまたどり着いた公園でヨウヘイと出会う。
山田家に拾われたチー。ミルクをもらっておなかもいっぱい、ママのおうちに帰ろうとする。けれど外に出たチーの目の前を、怖い犬とトラックが通り過ぎる。チーはもう少しだけ山田家にいようと思う。
初めてのお風呂におどろいてあばれるチー。お母さんとお父さんはチーをきれいにしようとするけれど、シャワー・シャンプー・ドライヤーのフルコースにチーはヘトヘトになる。
山田家はペット禁止のマンションなので、お母さんは猫のもらい手を探す。チーはミルクを飲んだり、水滴の音が気になったり、くつひもとじゃれたりするたびに、ついついママのおうちに帰るのを忘れてしまう。
お母さんはチーのために猫用トイレを作る。けれどチーはトイレを遊べる寝床だと思い他の場所でおしっこをしてしまう。ヨウヘイもまだきちんとトイレでおしっこができないでいて…。
チーは、おしっこをどこでしたらいいかわからない。お母さんは、お風呂マットや洗濯物の上でおしっこをするチーのことをお父さんに相談する。お父さんは「トイレの砂」を買ってくる決意をする。
お父さんは「トイレの砂」を買ってくるけれどチーは砂のつぶつぶで遊んでばかり。あいかわらず洗濯物におしっこをしてしまうチー。そこでお母さんがトイレの砂の上に、おしっこ付きのタオルを置いてみると…。
トイレでおしっこができるようになったチーとヨウヘイ。おしっこをチーと呼ぶヨウヘイの言葉に、チーは「チー」とは何だろう、と気になり始める。そしてチーは、自分の名前が呼ばれているのだと思い…。
ヨウヘイとお母さんのやりとりを見たとき、陽だまりで寝転んだとき、ミルクを飲みおえたとき、ふとママを思い出すチー。チーはママのおうちに帰ろうとする。けれど、ドアを開けることができなくて…。
チーはこわい夢を見る。トラックが目の前を通ったり犬にほえられる夢に、ふるえるチー。けれどお父さんがなでると、安心して寝返りをうつ。こんなむじゃきなチーが生きていけるのか、お父さんとお母さんは心配。
チーを引き取りたいという女の人が山田家をおとずれる。はじめは喜んでいたお父さんとお母さんだったけれど、悲しそうなヨウヘイの言葉に、思わずはっとする。
チーのもらい手が決まり、しょんぼりとしていた山田家。お父さんとお母さんはチーもさみしそうだと思い込む。そこへ、チーを引きとれなくなったという電話が入り、山田家はついにチーを飼うことを決意する。
チーは、ヨウヘイが落としたスーパーボールの動きに興味しんしん。部屋中にちらばったスーパーボールを興奮して追いかけまわす。楽しそうなチーとヨウヘイだけれど、部屋の様子を見たお母さんはびっくり。