現代の産業に欠かせない原料「レアアース」。希土類という金属の一種で、EVやスマートフォン、ロボット、戦闘機の部品などに使われており、「産業のビタミン」「21世紀の石油」とも呼ばれる。しかし、豊富な埋蔵量をもつ中国が圧倒的なシェアを占め、サプライチェーン全体を支配しているため、各国は自前での生産に向けて投資や技術開発に力を入れ始めている。中国依存からの脱却を目指すオーストラリアの現状をリポートする。