写真の女は、歌舞伎座で声をかけてきた勝(駿河太郎)の浮気相手だった。糸子(尾野真千子)は、勝の浮気を知りながら、もう出征したのだからと気にもとめず、面会に訪ねてみようなどと言う善作(小林薫)の態度に激怒する。自分は女として見られておらず、仕事好きだから重宝されたのだと、これまでの勝のすべてを腹立たしく思う糸子。そして糸子は、男たちではなく、珍しく奈津(栗山千明)に話を聞いてもらおうと思い立つ。