脱藩を企てた五郎右衛門。しかし、伴四郎の目の前で捕縛され、牢に入れられる。伴四郎は、五郎右衛門に面会を求めるがかなわない。その上、彼がもう生きることを諦めていることを知る。なんとか五郎右衛門を救いたい伴四郎は、彼を脱藩に誘ったお松に会いに行くが、彼女もまた、人生に絶望していた。そこで伴四郎は生きる気力を失った彼らのために、魂をこめた料理を作ることを決意する...。