福島の浪江町で愛されてきた地酒「磐城寿」(いわきことぶき)。東日本大震災で酒蔵が流され味を支える酵母も失われてしまった。しかし杜氏の鈴木大介さんは、故郷のコメと水を使って「磐城寿」をもう一度作り上げようと決意。10年目の2021年3月、ついに酒蔵の再建を果たし浪江産の「磐城寿」を出荷できることになった。「もう一度故郷の絆を取り戻したい」という鈴木さんの思いと、地酒の復活を待ち続けた人々の姿を描く。