米統治下の沖縄で起きた米軍関係者による事故や犯罪の膨大な記録が見つかった。琉球政府法務局が作成したとみられるこの文書を分析し、沖縄の知られざる痛みを見つめる。 殺人、傷害、強姦、放火…1945年から1972年までに発生した約900件には、沖縄の人々のうめきが満ちている。今回、ひとつひとつの事件・事故を場所や内容ごとにデータ化して分析、アメリカ統治下で多発していた米兵による犯罪の全体像に迫った。戦後79年、今も基地と暮らすことを余儀なくされている沖縄。本土復帰から半世紀以上にわたって沖縄社会が背負わされてきた問題と、今も続く混乱の原点を見つめる。