木下圭介(豊川悦司)は、未来の美雨(芦田愛菜)のためにプレゼントを用意し、ボイスレコーダーに彼女へのメッセージを録音する。
そんなある朝、美雨は、父ちゃんの夢は何なのか、と圭介に問いかける。美雨が毎日元気に楽しく大きくなってくれること、と答える圭介。すると美雨は、父ちゃんが父ちゃんのためにしてみたいことはないのか、と返す。もし何かしたいことがあるなら、自分が叶えてあげたいのだという。美雨は、返答に困っている圭介に、今日中に考えておいてほしい、と告げた。
同じころ、中村家では、富美夫(蟹江敬三)と妻の千恵子(丘みつ子)がケンカをしていた。急病で入院してしまったお祭りの実行委員長の代役を、富美夫が勝手に引き受けてしまったのだ。千恵子は、ことしはバザーの当番なのだから飲食屋台を仕切ることになる実行委員長はできない、と主張する。しかし富美夫は、一度引き受けたものを断るわけにはいかない、と引かなかった。結局、富美夫は実行委員長を、千恵子はバザー当番を担当し、娘のアカネ(中谷美紀)が両方を手伝うということで何とか落ち着く。
そんな中、圭介は、一緒に旅行に行くことが夢だ、と美雨に話す。箱根で、どうしても美雨に見せたいものがあるらしい。圭介は、その話を富美夫らに伝え、もし可能なら今度の三連休に行きたいと相談する。富美夫や千恵子は、不安を抱きながらも、それを了承した。
あくる日、圭介は、工員仲間の宗田清(でんでん)や勝田秋生(三浦翔平)とともに、お祭りの屋台について打ち合わせをする。するとそこに、圭介の主治医・古賀豊(安田顕)がやってくる。