木下美雨(芦田愛菜)は、自分がいい子にしていれば父・圭介(豊川悦司)の病気が治ると信じる。一方、社長の中村富美夫(蟹江敬三)と圭介のようすがおかしいことに不審を抱いていた宗田清(でんでん)は、何故打ち明けてくれないのか、と怒り出す。宗田は、圭介が手帳ばかり見ていることから、借金に苦しみ、返済日を気にしているものと思い込んでいた。圭介は、そんな宗田に病気のことを打ち明ける。同じ日、中村産業に、アカネ(中谷美紀)の夫・西脇拓哉(山中聡)が突然やってくる。拓哉は、アカネや同席した富美夫、千恵子(丘みつ子)に、離婚するつもりはない、と告げる。アカネとふたりだけで話した拓哉は、アカネが書いた離婚届を破り、明日また来るからそのときに気持ちを聞かせてほしい、と伝える。同じころ、美雨は、少しでも圭介の役に立とうと家事を手伝い始める。が、失敗ばかりで落ち込む美雨。圭介は、美雨の気持ちを尊重しながらも、しっかり勉強して、しっかり遊ぶことが美雨の仕事だ、と話す。
その夜、ベランダでアカネと話した圭介は、拓哉との話し合いは上手くいったのか、と尋ねる。圭介は、心配している富美夫たちのことに触れ、親はどんなときでも子どもの幸せを願っている、とアカネに告げた。するとアカネは、心配をかけたくないから言いたくても言えないこともある、と返し、美雨も圭介が想像している以上に心配しているかもしれない、と続け・・・。