A) 汗だくになりながら昼ご飯を食べる母、みかん、ユズヒコ。「こんな時にエアコンが壊れるなんて」とみかんは文句を言うが、母は「夏だから暑いのは当たり前でしょ、それに昔はクーラーなんてないからみんな、文句を言う前に気持ちよく夏を過ごすか考えたんだよ。風流を楽しむ心の余裕がないんだよ」と言う。母は2人に風流を教えようと「耳をすませて聞いてごらん。窓の外から蝉の声が…」と耳に手をあててすますが…。 B) 居間に入ってきたユズヒコは洗濯物をたたむ母とソファーで雑誌を読んでいるみかんを見て、「オレの場所ないなー」と言って部屋に戻ってしまう。母はみかんに「ユズヒコは小さい頃から何かとムズかしい子だった。」と言う。「赤ちゃんの頃のユズヒコはいっぺんだってベビーベットでは寝てくれなかったし、人見知りが激しかったんで近所の人に可愛がられても、すぐ大泣きしてしまって大変だった」とみかんに語る母。一方で、小さい頃のみかんは、近所の人たちのアイドルだったと言う。