昭和33年、夏、大雨の夜。雀荘みどりではある対局が行われていた。今夜南郷は借金棒引きを賭けての麻雀戦。この勝負に負けたら自分の保険金で借金を支払うことになる。3位、4位、3位とジリジリと負け続け...後が無くなり始まった四回戦南四局。泣きたくなるような配牌を眺め何とか流れを変えたいと思う南郷。「変えてくれ...この淀んだ空気を変えてくれ...誰でもいい...たとえ悪魔でも...!」そう願った矢先、ドアが静かに開いた...