直木賞作家・奥田英朗氏の人気短編集のドラマ化。各家庭のささやかな問題を妻の目線で描くオムニバス・シリーズ。第1回は、ある日突然、課長に昇進した夫の達生(小泉孝太郎)がUFOを見たと言い出し、美奈子(水川あさみ)はどう対応したらいいのか悩み始める。達生の帰りを最寄駅から尾行した美奈子は、達生がUFOと交信しようとしている様を監視するが、警官の尋問に遭い、達生を思わず不審者として案内してしまい…。
夫の秀一(大谷亮平)は“仕事が出来ない社員”らしい。妊娠中のめぐみ(水川あさみ)は、見学した社内野球大会で同僚たちのヤジを聞き、“もしかして”と思う。以来、“夫は会社で一人ではないのか?”“誰も助けてくれないのではないのか?”ともんもんとする毎日。秀一の妹は、兄が椅子取りゲームに弱いと言う。めぐみは考えた末、会社に持たせる弁当づくりに励む。そんなめぐみの弁当に、秀一の先輩(清水美沙)が着目し…。
東京に住む共働き夫婦の幸一(勝地涼)と沙代(水川あさみ)は、地方出身者同士。結婚して初めての長期休暇をどうするか?帰省はやめて旅行に行きたいが、そうもいかない。同居を迫る名古屋の義父への対応など面倒くささが沙代に漂う。だが思い切って、まずは沙代の実家がある水戸へ行き、続けて幸一の実家がある名古屋に里帰りすることにするが…。
妻の昌美(水川あさみ)は、こだわった手料理で夫の淳一(小池徹平)を喜ばせたいいわば完璧な妻。だが淳一は長年の1人暮らしから“妻”という別の人間が入り込んだ生活に窮屈さを感じて、同僚たちとマージャンをやったりして次第に帰宅が遅くなっていく。そんな夫の異変に気付いた昌美は、何が不満なのかわからないまま、さらに“完璧な妻”を目指していくが…。