大阪万博、よど号ハイジャック、三島由紀夫自決、光と影が交錯した年から始まった70年代。「書を捨てよ町へ出よう」「あしたのジョー」日活ロマンポルノ…。闘争の時代の残滓がくすぶる中憂鬱と屈折の中でサブカルチャーが花開こうとしていた。アンノン族が日本再発見に旅に出る。松岡正剛、林真理子らが社会の空気を証言、そこから時代を可視化する。サブカルチャーという逸脱の精神から見えてくる、戦後日本のもう一つの軌跡。