アラサーのティーンズラブ漫画家・福永朱音は、自身の連載もなく、住んでいるマンションの更新もできず、絶賛崖っぷち。恋愛経験がほとんどないせいで、ドキドキするストーリーも全く思い浮かばない。そんな中、朱音は一流企業で働くエリートイケメンだが、女癖が悪い年下のクズ男・高城直哉と知り合い、彼を“参考資料”にするために同棲生活を始める。直哉をモデルにすると妄想は膨らみ、筆が乗る朱音。しかし、編集長からは「キャラクターの感情が伝わらない」と厳しい評価を付けられる。 落ち込む朱音は早速、参考資料である直哉に「キスって素敵なの?」と取材をする。すると「やってみなきゃわかんないんじゃない?」と甘く囁かれ……。