空(萩原利久)にキスをされた美璃(堀田真由)は、愛されている喜びよりも、いずれ忘れられる予感の辛さで胸がいっぱいになり、込み上げる涙を止めることができない。慰めようとする空にも、美璃は思わず詰め寄ってしまう。 美璃「あなたは、一度、私のこと、忘れてる。 二度目が無いって、どうしてわかるの?」 友達のままでいれば、前のように傷つくことはない。でも…。美璃の気持ちは揺れ動く。そんな中、藤川沙菜(岡田結実)から、友達として二人で空を見守っていこうと提案されるが…。一方、自分のせいで美璃を傷つけてしまったと感じる空は、記憶を取り戻すための治療に興味を持ち始める。しかし、空の過去を知る沙菜は、空の変化を前向きに捉えることができず…。 ある日、遠山保(風間俊介)から病院でコンサートを開くことを提案された美璃は、憩いの部屋へピアノを弾きに来ていた。美璃のピアノに聴き入る茜(畑芽育)から、突然、好きな人はいるのかと尋ねられ、空の話になる二人。 茜「どっちが辛いんやろね。忘れる方と、忘れられる方と」 自身も空と似た記憶障害をもち、“忘れてしまう側”の茜の言葉が、美璃の胸に深く突き刺さる。そんな中、保の診察室にある人物が訪れ…。