都内在住の32歳・独身男、小津高一郎(本郷奏多)はひょんな事から両親を亡くした姪のメイ(大沢一菜)を一ヶ月だけ引き取ることに。メイに残されたのは、父親の大量の哲学書とスマホのみだった。小津は、手狭な都内の部屋での共同生活に悩み、福島県楢葉町に仮移住を決める。現代的で合理主義な叔父と芸術家肌で達観した姪。ミスマッチな二人の夏休みが始まった。
福島での仮住まい生活が始まった小津(本郷奏多)とメイ(大沢一菜)。ワイン農園を営む平田幸枝(田中美奈子)に声をかけられ移住した人々が集う会合に誘われる。その会合には福島の避難指示が出た地区に移住した、ロボット開発者やハンドメイド雑貨の販売職、フリーの起業家や廃炉作業員など、様々な職業の人々が集まっていた。互いに自己紹介を始めるなか幸枝にこの地に移住した理由を聞かれた小津だったが…。
小津(本郷奏多)は岩倉(橋本淳)から大熊町を盛り上げる為ドラマのロケ地誘致の話を聞く。地元住民も参加するそのドラマにメイ(大沢一菜)も役者として参加することに。本番当日、平田夫妻(川田広樹、田中美奈子)、真理子(清水葉月)ら多くの野次馬が見つめるなか、なんどもNGを出してしまうメイ。見守る小津だったがついに役を交代させられてしまう。代役に指名された幸枝(田中美奈子)で本番を迎えー。
小津(本郷奏多)はメイ(大沢一菜)が密かに応募した婚活パーティーに岩倉(橋本淳)と共に参加するがそこはロボットとAIスピーカーが置かれた”最先端街コン”だった。その様子を静かに見守るメイと真理子(清水葉月)だったが小津に見つかってしまう。その夜、婚活失敗を祝して小津の家に集まった人々。小津は坪野(真飛聖)からスマホに写った女性を紹介してもらい興味を持つがー。
小津(本郷奏多)の仮住まい先にめずらしく一人で訪れた赤井(竹原ピストル)は小津とメイを海の見える防波堤へと連れ出す。被災の爪痕が残る野原を背に地元、双葉町の想いを語り始める赤井。”誰かのために・・。”ふくしまでの仮住まいの終わりが近づくなか、赤井の言葉に自らの気持ちを問いかける小津。一方、平田夫婦の息子(岩田奏)は花束を手にとある場所に向かっていた。
会社の都合で福島での生活が強制終了となり東京へ戻る事が決まった小津(本郷奏多)。そんな中、親戚からメイ(大沢一菜)の引き取り先が決まったと連絡が来る。東京へ戻ることと親戚の家に引き取られることを伝える小津だったが淡々と聞き入れるメイに複雑な表情を浮かべる。そしてメイとの福島生活最後の日。平田夫婦ら仲間たちがメイの見送りに来るなか小津は…。