広告会社に勤めるOL・鏡 蔦子(桜井玲香)は、同級生の維井 莇(中田圭祐)に20年間ずっと叶わない片想いをしていたが、今では莇にストーカー行為をしていた。 ある日、いつものように莇の後をつけていた蔦子は、彼が車にひき逃げされる現場を目撃する。第1発見者となり救急車を呼んだ蔦子は莇のことが心配で、翌日仕事中も落ち着かない様子。同僚の菫(桃月なしこ)からも心配されるが、仕事終わりで病院に駆けつけた蔦子は、莇が事故の影響で記憶喪失になっていることを知る。莇から誰なのか聞かれた蔦子は、思わず自分は莇の恋人であると嘘をつく…。長年の片思いが思わぬ形で実った蔦子の欲求はエスカレートしていき、嘘に嘘を重ね始める―。
蔦子(桜井玲香)は、莇(中田圭祐)が「ツタコ」と自分の名前を呼んでくれた声をボイスレコーダーで録音していて、それを会社で聞きながら嬉しくて涙を流しているところを菫(桃月なしこ)に目撃される。あまりの出来事に理解が追いつかない菫は、蔦子の気持ちを落ち着けるが、蔦子は更に“あるもの”を取り出し…。 まだ記憶の戻らない莇だが、体調は回復しもうすぐ退院できるという。恋人でいることにまだ不慣れな2人だが、少しずつ親密になり始め、楽しい時間を過ごしていた。 ようやく莇が退院し、母・楓(原扶貴子)とともに莇の部屋に帰ると、蔦子が退院祝いのケーキを持ってやってくる。蔦子の莇の家での振る舞いを見て、楓は蔦子のことを怪しみはじめる…。
以前から約束していた穴子を食べに来た蔦子(桜井玲香)と莇(中田圭祐)。待ち望んだデートで、会話も弾み、穏やかな時間が流れる。しかし、その帰り道、莇は、自分にはストーカーがいることを叔父から告げられたと蔦子に話す。蔦子がそのストーカーであることを知らず、ストーカーの被害が蔦子にも及ばないか心配な莇に対して、蔦子は思わずストーカーをかばうような発言をしてしまい、2人は気まずくなってしまう…。初めて見るおびえた表情で強い不安を語った莇を前に、蔦子は動揺しながらも莇への思いを強くするが、一方で、ストーカーである自分の存在が、莇のひき逃げ事故を引き起こしてしまったのではないかという考えが蔦子に生まれ始め…。