埼京医科大学4年生の犬飼一(松村北斗)は、興味がない法医学研究室に配属され、准教授・桐山ユキ(仲間由紀恵)のもとで学ぶことに。しかも天才的だがわがままなユキは、犬飼を“ワンコ”と呼び、こき使う始末で…。そんな折、運転中に激突死した甲元正治の遺体が運ばれてくる。交通事故とされるが、ユキは検死で小さな噛み痕を発見。車内に小児糖尿病用の注射器があったという刑事・村上衛(田辺誠一)の話もあり、6~7歳のものと見立てる。そこから捜査線に浮上した男児に誘拐疑惑が――。ユキがそんな事件に挑んでいた頃、河原に止まっている車から、不倫の噂があった北林大学教授・川越克久(湯江タケユキ)と秘書・藍田満里の遺体が見つかる。一酸化炭素中毒による心中と処理されるが、駆け付けた高嶺霞(新実芹菜)は、満里の遺体の不審な点に気づく。だが刑事は「事件性はない」と解剖を認めず…。
天才的な能力を持つが、そのわがままな言動から「女王」との異名を持つ法医学准教授・桐山ユキ(仲間由紀恵)。脳外科志望にもかかわらず、ここに配属された医学生の犬飼一(松村北斗)は、ユキに“ワンコ”と呼ばれ、こき使われながらも、慣れてきた様子だ。 そんな折、男がビルから転落死する事件が発生。刑事・村上衛(田辺誠一)が挙動不審な男を追跡する最中で起きた。 村上は男の自殺を主張するが、助けを求めながら転落した状況から、村上が突き落とした疑いが浮上して――。 その男のカバンには、盗品と思われる多数の宝飾品が入っていた。警察が時計に刻まれた名前の人物の家を訪ねると、会社社長・瓜生公造(山田明郷)と妻・節子(手塚理美)の遺体を発見。 転落死した男が、居直り強盗と化した際の犯行とされるが、ユキは異変に気付く…さらに現場に駆け付けた被害者の息子の淳(袴田吉彦)と、節子の連れ子・梶山仁史(高木雄也)の間には複雑な事情があった―。
興味がない法医学研究室に配属され、准教授・桐山ユキ(仲間由紀恵)のもとで学ぶことになった埼京医科大学4年生の犬飼一(松村北斗)。ユキに“ワンコ”と呼ばれ、こき使われながらもやりがいを感じ始めていたある日、2人は男性の遺体の検案で現場の山林へ。状況から見て他殺の可能性が高い。また解剖によって、被害者はユキが10年前に脳手術をした患者だと判明する。命を救った患者を解剖することになろうとは――。血中を調べると、服用中の発作を抑える薬を飲んだ形跡がなく、ユキは不審に思う。 そんな中、ワンコは元バイト仲間・橘亮平(佐野岳)の結婚式二次会に出席。同じ大学の薬学部職員だったが、今後は妻・橘結衣(徳永えり)の父親の会社で働くことになっていた。だが式直後、ホテルで絶命している亮平が見つかる。解剖の結果から村上衛(田辺誠一)は服毒自殺と見るが、ワンコは納得いかず反論。ユキも何か引っ掛かっている様子で…。