志津山

『一目千本』“葛(くず)の花” 『一目千本』は蔦重(横浜流星)が初めて作った本で、吉原の店や女郎から協賛金を集めて、吉原名うての女郎たちを花に“見立てて”紹介する“限定本”。市中の本屋では売られずに、なじみの客への贈答品として「吉原に行かないと手に入らない」特別な本。玉屋の座敷持ちの志津山は『一目千本』の中で「葛の花」として見立てられる。