神楽蘭(志田未来)は、かつて天才子役として活躍した過去を持つ弁護士。彼女は殺人罪で起訴された親友・早乙女花(北乃きい)の弁護を担当するものの敗訴し、無実だと主張する花を守ることができなかった。自信を失った蘭は弁護士の仕事を離れ、自暴自棄の毎日を送っていた。 そんな中、蘭は、かつて勤めていた弁護士事務所の後輩・流川蒼(髙橋優斗)から、弁護士が主人公で、自分と同姓同名のブログが炎上していると知らされる。しかし、蘭には身に覚えがなかった。 蘭は、なりすましのブログ主に会いに行く。その人物は、脚本家の黒澤仁(風間俊介)。彼は“絶対に負けない弁護士・神楽蘭”として、裁判に勝ったエピソードの数々をブログに綴っていた。
蘭(志田未来)は、黒澤(風間俊介)の家で法律事務所を開業することに。蒼(髙橋優斗)も父・大治郎(升毅)の事務所を辞めて、蘭の事務所に加わる。 そんな中、蘭に弁護を依頼したいという速水政樹(泉澤祐希)が事務所を訪れる。彼は、蒼の大学時代の同級生だった。フードデリバリーの配達員をしていた速水は、配達先の女性・結衣(生駒里奈)に訴えられたのだ。 速水は結衣の家に商品を配達する際、自分の連絡先を書いたメモを添えたり、家の周辺をうろつく姿が目撃されていた。結衣の夫・大輔(白石隼也)が速水の不審な行動に気付き、弁護士を通じて速水に警告。しかし、速水が結衣への付きまといを止めなかったため、ストーカー行為による慰謝料請求訴訟となった。
蘭(志田未来)の事務所に、母の弁護を依頼したいという青年・光(福山翔大)が訪れる。光の母であり、洋食屋の店主をしていた洋子(宮崎美子)は、料理人の清水と口論の末、階段から突き落としてしまった。光は、母が清水に店を騙し取られたのだ、と蘭たちに主張する。 蘭は洋子と接見し、事情を聞く。夫とともに洋食店を切り盛りしていた洋子は、5年前に夫が亡くなった後も店を続けてきたが、ついに手放す決意をした。洋子が、ずっと守ってきた店の味を大切にしてくれる後継者を探していたところ、清水と出会った。清水は最初、真面目な人物に思われたが、契約を交わした途端にひょう変。店を潰して土地を売り払うと言い出した。約束が違うと言っても、まったく聞き入れようとしない清水にカッとなり、彼を突き落としてしまった、と洋子は語る。
蘭(志田未来)は、ある特殊詐欺事件で逮捕された大学生・翼(奥野壮)の弁護を担当することに。翼は詐欺の末端である“受け子”で、一人暮らしの高齢者からキャッシュカードを騙し取ろうとしたのだ。 接見のために警察署を訪れた蘭と蒼(髙橋優斗)は、刑事の北見(淵上泰史)から翼が容疑を否認していると聞かされる。翼は蘭と蒼に、求人サイトで見つけたアルバイトに応募して指示通りに仕事をしただけで詐欺とは知らなかったと語る。翼は、高額報酬に釣られた若者が知らないうちに詐欺に加担させられる“闇バイト”に手を染めてしまったと思われた。翼が何も知らなかったと立証できれば、罪には問われない。蘭は「一緒に頑張りましょう」と翼を励ます。
蘭(志田未来)は刑務所で花(北乃きい)と面会し、連続女性殺人の5人目の被害者が出たことを知らせる。それは、連続殺人の犯人が亡くなった蓮ではなく、まだどこかで生きていることを示す証でもあった。蓮の疑いが晴れれば、花が蓮を殺す動機も成立しなくなり、花の無実が証明できる。そう訴えかける蘭に対し、花は拒絶。刑務所で苦しみ続けてきた花は、心を閉ざしていた。それでも蘭は、花に「私が真犯人を見つけ出して、無実を証明する」と告げる。 一方、黒澤(風間俊介)は、蒼(髙橋優斗)と対峙する。連続女性殺人の4人目の被害者・瓜生二重との関係を隠していた蒼。彼は黒澤に、真実を語り始める――。 蘭は花の無実を証明するため、再審請求に向けて奔走する。再審請求が認められるケースは極めて少なく、“開かずの扉”と言われている。決定的な証拠をつかまなければ、とても無理な状況だが、蘭は思うように情報を集めることができない。