仕事は完璧だがズボラ女子の速見穂香(波瑠)と“最強の家事力”を持つ後輩の山本知博(高杉真宙)は、一緒に暮らすことを決め、新居へ引っ越す。嫁入りシミュレーションの結果、山本が“お嫁くん”として頑張れば頑張るほど、何もしていないことに居心地の悪さを感じるようになっていた速見は、お金を出すことで自分が大黒柱になればいい、と考えたのだ。 そんなある日、速見たちの新居に、いきなり山本家3兄弟の長兄・正海(竹財輝之助)が訪ねてくる。事情を知った正海は驚き、会社の上司とはいえ女性とルームシェアするなんて聞いていない、と弟を責めた。山本をかばおうとふたりの話に割って入った速見は、あくまで同居人として一緒に暮らそうと誘っただけで恋愛感情はまったくない、と説明する。顔には出さないが複雑な心境の知博。 正海を見送るため、一緒に外に出る速見。そこで正海は、自分には弟を守る責任がある、と切り出し「あなたは知博の同棲相手としてふさわしくない」と速見に言い放つ。そして正海は、速見にある提案を持ちかけ……。
速見穂香(波瑠)から「気になっている」という言葉を引き出したことで浮かれていた山本知博(高杉真宙)。だが、速見にとっては、自分だけでなく可愛らしさが売りの新入社員・花妻蘭(前田拳太郎)や、エリート社員の古賀一織(中村蒼)も「気になる」存在だと誤解した山本はショックを受け、「しばらく帰りません」という書き置きを残して同居しているマンションから出て行ってしまう。 知博が家出した先は山本の同期・赤嶺麗奈(仁村紗和)の家だった。赤嶺から話を聞かされ、山本が今度は彼女の家で”お嫁くん“をしていると知った速見は呆然となる。 速見から山本の話を聞かされた親友の高橋君子(ヒコロヒー)は、いつもと違う様子の速見に、「もしかして嫉妬してる?」と尋ねる。続けて君子は、「放っておいていいの? ぼーっとしていたら赤嶺さんの本妻になってしまうかもしれないよ」と速見に告げた。速見は、君子の言葉に動揺しながらも、自分に山本を迎えに行く資格があるのか、と躊躇してしまう。 一方、山本は、心配してくれている古賀に事情を打ち明ける。自分からは速見のもとへ帰らない、と古賀に告げ……。
ベッドの上で良い雰囲気になる速見穂香(波瑠)と山本知博(高杉真宙)。速見は、「知博くんにはちゃんと実感してほしいの。自分が愛されてるんだって」と言って山本を押し倒すが、ふいに「家だと照れるな」と言い出し……。 そんな折、『ラクーン・エレクトロニクス』では、全社員を対象にした新商品企画の社内コンペが開かれることに。優勝賞品は沖縄旅行だった。入社当時、企画開発部志望だった山本は、このコンペへの参加を決意する。一方、山本が速見と沖縄旅行に行こうと目論んでいることを察した赤嶺麗奈(仁村紗和)は、花妻蘭(前田拳太郎)だけでなく、もともとコンペへの参加を予定していた古賀一織(中村蒼)まで巻き込み、山本の優勝を阻止しようと動き出す。 速見はコンペを頑張る山本の為に温泉に行くことを提案する。そして、温泉で迎える、二人きりの夜に……。
あれから1年の月日が経ち、お互いの気持ちは変わらないものの、仕事が忙しくなかなか会えない日々が続いていた。 そんな中、久しぶりに山本が東京に帰ってくるという連絡がくる。喜ぶ速見だが、何をしたら喜んでもらえるか悩む。そんな様子を見た花妻(前田拳太郎)は、サプライズは自分に任せてほしいと宣言する。春日(佐伯大地)や佐々木部長(伊藤正之)のアドバイスを聞きながら、準備を進める花妻。正海(竹財輝之助)や薫(古川雄大)、赤嶺(仁村紗和)も加わり、なんとか迎える準備ができるが、速見の表情はなぜかくもっていて・・・。