ドイルやポーなどの推理小説家に憧れながらも、何者でも無い貧乏暮らしの平井太郎(後の江戸川乱歩・濱田岳)は、初老の名探偵・白井三郎(草刈正雄)と出会い、魅了され、探偵稼業へと乗り出す。貿易商・住良木(すめらぎ)(尾上菊之助)や、秘密倶楽部の女主人・美摩子(みまこ)(松本若菜)、太郎を見下す新聞記者・潤二(じゅんじ)(森本慎太郎)など癖の強い人々に翻弄され、難事件に巻き込まれていく。