会社が倒産し全てを失った聡(織田裕二)が、かおり(中山美穂)のマンションへやって来る。いつも男らしく自信に満ち溢れていた聡だが、この時ばかりは落ち込んでいた。その晩、かおりは聡を部屋に泊める。翌日、かおりの元に学校から電話がかかってきた。聡の倒産騒ぎで、追試があったことをすっかり忘れていたのだ。「このままでは卒業できない」と言われたかおりは、父が病気で倒れたとウソをつき、別の日に試験を受けさせてもらうことになった。その翌朝、父の新太郎(佐藤慶)が突然上京。聡と新太郎は鉢合わせてしまい、娘の部屋に男が泊まっているのを知った新太郎は大激怒。かおりはとっさに聡と結婚すると宣言するが、聡は「別れます」と言い残して出て行った。一方、紀子(仙道敦子)は辞めてほしいという哲夫(永瀬正敏)の願いを振り切り、ホステスを続けていた。すると、哲夫は客として毎晩通いつめるという行動に出る。閉店まで居座って飲み続ける哲夫の姿に、紀子の胸は痛んだ。