月面基地ラビットハッチでは賢吾が、早くも部長気どりの美羽に軽くウンザリしつつ、アストロスイッチを調整していた。10番、エレキスイッチ。賢吾は、その普通じゃないポテンシャルに期待する。 学園では、弦太朗がチャラーい1年生・JK(ジェイク)に自分主催のパーティーに来ないかと、誘われる。だが、学校の全員と友達になる男をもってしても、JKは「お前と友達になるのは一番最後でいいや」という存在。うさんくささ全開なのだ。それでもなんとかして、弦太朗をパーティーに参加させようと焦るJK。何か裏があるのか。 その頃、フェンシング部の練習場では一人の男子生徒がスコーピオンにスイッチを渡されていた。「あのお調子者、絶対に許さない……」スイッチを押してゾディアーツになる少年。彼の復讐のターゲットは!?
十二使徒に進化する可能性を秘めたペルセウス・ゾディアーツ。左手のメドゥサの瞳から石化ビームを出し、フォーゼの手を石にすると、自分自身(元山)の身体を蹴っ飛ばして逃走した。仮面ライダー部は、ラストワンのゾディアーツをとり逃してしまった……一刻も早く見つけ出さないと、敵の幹部は増え、元山は人間に完全に戻れなくなる。クリスマス会をやっている場合ではないと気落ちするユウキだが、弦太朗はやるべきだと主張する。「俺たちもへこんで、子どもたちも悲しんだらいい事無しじゃねえか。こういう時だからこそ折れちゃいけねえ」ペルセウスは完璧な絵を描こうと森に潜む。それを見つめる謎の影―――その腰にはベルトとスイッチが!
仮面ライダーメテオは、牡羊座=アリエスのゾディアーツを探している。ので、アリエスになる可能性を秘めていると判明したリンクスのことは、進化するまで泳がせる方針だ。アリエスを探している理由は教えてくれないし、リンクスを見過ごせないフォーゼは食ってかかる。だが、メテオは「ホワチャア!」と鉄拳で返事。仮面ライダーなのに味方じゃないのかと困惑するライダー部一同に、メテオは「俺はお前たちの敵だ」とはっきり言う。メテオは、我望理事長も想定していなかった存在だ。静観する姿勢の我望だったが、園田先生はスコーピオンとして戦うチャンスを懇願。再びゾディアーツ・スイッチを手にするのだった。 一方、流星は弦太朗たちが全員いる中で、いきなりラビットハッチに入ってきた。驚く一同。怪物との戦いを見て後をつけて来たと言う流星は、自分もライダー部に入りたいと言う。またまた驚く一同!もちろん流星がメテオであることは誰も知らない。そんな流星に弦太朗は……
自分を崇める人間たちで、学園を埋め尽くす野望をあらわにしたキッグナス。キッグナスは何者か?フォーゼの分身とは、どういう意味か?弦太朗はキッグナスの正体を暴きに、再度「醜いアヒルの子の会」に乗り込む。卑怯にも友子を人質にとられてやられたメテオ(流星)は、この手で必ずキッグナスを倒すと己に誓う。そして友子もまた、自分を助けてくれたメテオの仇をとると決意する。流星は友子の独自捜査を手伝わされる破目に。「何だ、この面倒な流れは(汗)」 一方、ホロスコープス。速水校長は「キグナスは特別なケース」と言い、フォーゼが余計なことをしないように見張るよう鬼島に命じる。さまざまな思惑がうごめく中、驚愕の真実が明らかになる!
ついにラビットハッチのことが大杉先生にバレた!月やフォーゼという全事情を説明するも、非公式の部活動は校則で認められていないから、全て校長に報告すると、大杉は息巻く。ライダー部、どうする?!蘭は、先輩として力になるという弦太朗に、変わらず反発。「“先輩”なんか……二度と信用するもんか!」蘭の態度をかたくなにさせる何かが、過去にあったのか?一方、蘭に助けられたムスカ・ゾディアーツことハルは、不満から怒りへ感情がヒートアップ。「これからは俺がお前を守る。俺は生まれ変わったんだよ!」 新学期、激動の予感は、校外へも!なんと!天ノ川学園以外の学校で、ゾディアーツが覚醒したらしい。その学校とは、昴星高校。流星が前にいた高校だ。何が起きているのか!?
コズミックステイツは、仲間たちと心を繋ぎ合わせて初めてなれる「絆」の力。JKの心が離れてしまった今、フォーゼはコズミックにはなれない…JKに向かって叫ぶ弦太朗。お前の理想の大スター「ジーン」は、ゾディアーツの歪んだ力に頼るような安っぽい男なのか?だが、その声はJKの心には届かなかった。翌日。校内放送でカプリコーン・ゾディアーツのギターとJKの歌が流れた。おかしな熱狂に包まれる天高生徒たち。そこでJKは三日後のジーンゴッド再結成ライブを宣言した。戦慄するライダー部。そのライブだけは絶対に阻止しないといけない。だが、ユウキ・賢吾・友子はカプリコーンの洗脳下で戦力外。なので残った流星たちはJKのスタジオに乗り込もうとするが、弦太朗は別行動したいと言い出した。弦太朗のやりたい事とは一体?
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ。響く足音。生徒会風紀委員のパトロール隊が、違反者を摘発していく。風紀委員長・沖荘子は、学ラン&リーゼントのバッドボーイ・弦太朗にも「正しなさい」と迫る。でも、自由・個性が理念の天高の校則では、服装・髪型の自由は認められているはず……「昨日まではね」なんと、生徒会が学園の新しい掟「天ノ川学園法度」を制定したと言うのだ。入院中の生徒会会長に代行して、鉄の掟を作ったのは副会長・杉浦雄太。宇宙飛行士選抜試験を勝ち抜いた、あの杉浦か?その頃、杉浦やユウキたち選抜試験の合格者は特別課外授業を受講中。講師は、京都で賢吾が訪ねに行った江本教授だ。我望理事長の計らいで天高にやってきたのだった。弦太朗は、杉浦に抗議するため、その課外授業に乗り込む。法度は絶対。そう主張する杉浦。従わない者は……ホロスコープスによる処罰が!そう。杉浦はタウラス・ゾディアーツになっていたのだ!!
友子が行方不明。弦太朗たちは探すが、手掛かりは無い。不安が募る。そんな中、タチバナから連絡が入った。「敵の計画は最終段階に入った。ここから先は非常に危険な戦いになる」ライダー部に手をひけと言う。コズミックは絆の力だ、と食い下がる一同。だが、タチバナは友情は危険だ、と忠告した。一方、ホロスコープス。我望は江本に、二人で練ってきた計画が最終段階に入ったことを語る。「邪魔者はすべて排除する」我望が見せるサジタリウス・ゾディアーツの異形。「承知しています」と頭を下げる江本。そして、ヴァルゴ・ゾディアーツはライダー部を急襲。個別に襲われていく、隼! JK! 美羽!そして、ユウキ!一同は、恐怖のドン底に突き落とされた。
宇宙飛行士選抜試験合格者のうちの一人が、理事長主催のNASA研修に行けることになった。テンションの上がるユウキだが、賢吾とユウキどちらか一人となると、自分が選ばれる見込みは薄い。なんとか行ける手段がないか「宇宙の声」に答えを求めるユウキ。それを見て、我望は驚いた。ユウキは小学生の時、夜空から声が聞こえたことがあったのだと言う。私を待っている人が宇宙にいると思ってから、宇宙が好きになったのだ、と言うユウキ。それを鼻で笑う速水校長だったが、ユウキを見つめる我望はとても真剣で……その後、事件が起きる。ユウキが、賢吾の分のアメリカ研修の申し込み用紙が破いて捨てたのだ!そんなことはしていないと主張するユウキだったが、弦太朗は確かにその現場を見たと言う。自分を疑う弦太朗に憤慨するユウキ。だが、そこにさらなる容疑の数々が舞い込んだ。校舎の壁にスプレーで落書き、運動部の備品などにシールを貼った等、一般生徒たちからの被害届けが!みんな、たしかにユウキがやったのを見たと言う。「知らない知らない! 私じゃないよお!」ユウキが言っていることが正しいのか? それとも………
夏休みのある日。今日は賢吾の誕生日だ。ライダー部員たちは誕生パーティーを天高の学食で行っていた。そこに声をかけてきたのは我望理事長。新メニューを理事長自ら考案中だったのだと言う。学園にまつわる全てのことを、努力を厭わず自分自身でやる。その我望のスタンスに、感銘を受ける弦太朗。反面、人任せに出来ないことに対し、「一人でやるより、みんなでやろうぜ」と言い、我望と友達になろうとするが……その後、弦太朗とユウキは、ライダー部仮入部扱いの1年生・草尾ハルのお見舞いに行く。ハルはムスカ・ゾディアーツになった後遺症は治ったが、今度は盲腸で入院なのだという。親友・蘭は、一緒に早くライダー部の一員として活動しようと張り切っていたのに、ガッカリしている。その帰り道、速水校長が蘭の元へ現れた。急用があるのでついてきなさい、と言う速水。蘭はその様子に不自然なもを感じつつ、同行する。そこへ怒りのレオ・ゾディアーツが追ってきた。「貴様、我らホロスコープスを裏切るつもりかァ!!」一体、どういうことなのか??