警視庁生活安全特別捜査隊“さくらポリス” は女性や子どもたちの安全を守るために設立されたチーム。山田小梅(大塚寧々)は、ストーカーや痴漢など、女性が被害にあうケースを担当している。一方、小梅と同居している姉の椿(浅野ゆう子)は警視庁捜査一課の刑事だ。 ある日、登下校中や塾の行き帰り時に見知らぬ男に尾行されているという女子中学生・沢田ミチル(川島鈴遥)が、母親の多恵子(川田希)に付き添われてさくらポリスにやって来る。防犯カメラが捉えた不審者の写真を受け取った小梅は、ミチルにパトロールを約束。また多恵子から、1カ月ほど前に『約束は守れ。家族がどうなっても知らない』という脅迫状が届いたと聞き、小梅はますます警戒心を強める。防犯カメラの写真を手掛かりに部下の渡部草太(石黒英雄)と捜査をしていると、写真の男を見掛けたという証言にたどり着く。目撃現場に向かうと、その途中で椿と遭遇。小梅らが向かっていたマンションで、ホステスが殺害されたという。 そんな中、登校中に不審者に尾行されたミチルが、逃げようとして交通事故にあってしまう。小梅は搬送先の病院を訪れるが、担当医の江川京子(中山忍)によれば、命に別状はないものの、精神的ショックが大きいため入院が必要で、しかもミチルは1年前に心臓移植手術を受けていたという事実がわかる。するとそこに椿が現れる。ミチルの父・沢田晴臣(浜田学)が、椿が追う殺人事件の被害者・羽崎香織(丸高愛実)と、殺される直前まで一緒にいたと言う。沢田は、事件当夜、行きつけのバーで飲んだあと別れたというが、かなり動揺した様子。しかもその後の調べで、1か月前に香織が沢田を脅していたという目撃証言が入り、椿らは沢田の足取りを徹底的に洗うことにする。 小梅は、心臓移植手術を行った成和医大病院の外科部長・宮本拓也(神保悟志)から、1年前にミチルが助かったのは奇跡だと聞く。ミチルの早い回復を願う小梅は、足繁く病院に通い、ミチルに寄り添う。 数日後、小梅は病院で、ミチルを尾行していた不審人物を見かけるが逃げられてしまう。そのことを椿に話して男の写真を見せると、椿に衝撃が走る。それは椿が尊敬してやまない警察大学校時代の恩師・高橋竜二(北見敏之)だった。さらに殺された香織が1年前まで成和医大病院で看護師をしていたことも判明し、小梅と椿が追う事件が徐々に繋がりを見せ始める。