一人娘と暮らす花村絢乃(麻生祐未)は、絢乃の亡父の遺言を受けた検事正・岡田幸喜(高橋英樹)の特命により検事に。今は東京地検刑事第一部の検事として働いている。 松田電機産業の社員・原口昭信(聡太郎)が遺体で発見される。粉飾決済の内部告発を受けた特捜部の有沢達郎(原田龍二)は、原口から松田電機産業の裏帳簿のデータを受け取ることになっていたが、その直前に原口は何者かに殺されてしまった。 その頃、絢乃は痴漢で現行犯逮捕された大学生・山村邦夫(馬場良馬)の取り調べを行っていた。しかし山村は過去のケガで手が自由に動かせないことを理由に、触ってないと否認。処分を決めらない絢乃のところへ、絢乃と大学の同期で現在21連勝中のやり手弁護士・成宮信子(石野真子)が現れ、「被害者の女子高生・安川みなみ(吉倉あおい)は、裏でいろいろやっているから気を付けたほうがいい」と助言する。 検事の渡部守(敦士)と絢乃はみなみの自宅を訪ね、痴漢にあった状況を確認すると、みなみは「本当に触られた」と涙ぐんでしまう。さらに、帰宅した父親で経済産業省の局長・安川春樹(永島敏行)は、自宅まで押しかけたことを東京地検に抗議すると言い放つ。 有沢は裏帳簿を押さえるため家宅捜査を決行、松田電機産業に向かうが、入り口は警察によって規制線が張られていた。何者かが侵入し、金庫から現金と帳簿類を盗んだうえ、経理課のパソコンにドリルで穴をあけてハードディスクを破壊したらしい。なぜか不敵な笑みを浮かべる社長の松田貞行(ベンガル)。タイミングの良すぎる明らかな隠ぺい工作に、有沢は特捜部内に情報をリークしている人間がいるのでは…と疑うが、部長の鬼頭英二(今井朋彦)は、身内を疑うことに激怒。有沢を担当から外してしまう。 絢乃もまた、安川の抗議によって担当から外されてしまうが、みなみが嘘をついているとはどうしても思えない。有沢の「信子の言葉に惑わされているのでは?」との助言を受け、みなみと二人きりで会ってみようと動き出す…。