看護師の戸田鮎子(本仮屋ユイカ)が働いている嵯峨野中央病院産婦人科病棟で、入院中の江田まゆみ(寺田千穂)が産まれたばかりの赤ちゃんを置き去りにして失踪してしまった。まゆみは2年間の不妊治療の結果ようやく子供を授かったばかりで、突然失踪するとは考えづらく、鮎子たちは懸命にその行方を探す。 そんな中、病院の理事長・田畑が新幹線の車内で倒れ名古屋の病院に運ばれたとの知らせが飛び込んできた。鮎子はまゆみの行方が気になりながらも、看護師長の吉岡万里子(山村紅葉)の命を受け、看護師の村瀬由美子(小林きな子)と川島恵子(岩崎ひろみ)、医師の若木圭太(大沢樹生)と小林真吾(河相我聞)と共に名古屋の病院へ向かう。しかし翌日、田畑は息を引き取り、東京で仮通夜と葬儀が営まれることになった。 鮎子と若木は先に東京に行き、小林と由美子と恵子は世話になった名古屋の医師たちへお礼の品を届けてから東京に向かうことになった。その後、小林の発案で由美子と恵子は先に東京へと向かい、小林は挨拶回りを終えてから東京に行くことに。しかし、恵子はどうしても済ませなければいけないことがあると言って一旦京都に戻ってしまい、そのままその夜の仮通夜や翌日の本通夜、翌々日の告別式に姿を現さなかった。 鮎子たちが告別式を終え京都に戻って来たその翌日、保津川の川原で女性の遺体が発見された。京都府警の警部・狩矢壮助(榎木孝明)は、遺体のポケットにこの女性と赤ちゃんが写っている写真が入っているのを見つけ、身元を特定するため鮎子の病院へ。その結果、遺体はまゆみであることが判明する。さらに司法解剖の結果、まゆみは病院から失踪した翌日に保津川で殺害されたことも明らかとなる。狩矢は事情を聞き進めるうち、1人だけ事件当夜のアリバイがない恵子に疑いの目を向け始める。 鮎子は、まゆみの夫が不倫をしていたこと、また、同じく不倫をしていたまゆみが、赤ん坊の父親が誰なのか確認したいとどこかに電話をかけていたことを掴む。さらに、疑いの目を向けられている恵子が、医療器具会社の社員で病院に出入りしている北野瑛二(高知東生)と恋人関係にあり、事件当夜は今後の2人の関係について話し合いを持っていたことを知る。恵子のためにも北野にアリバイを証言して欲しいと考えた鮎子は、恋人で新聞記者の田原陽一(永井大)の力を借り、北野の自宅を訪ねることに。しかし、北野はすでに