東京のとある豪邸で、強盗殺人事件が発生した。間もなく現場付近の防犯カメラから、二人の男の犯行であることが判明。そのうちの一人、山田に前科があったことから、ほどなくして山田は逮捕される。しかし、山田は強盗については認めたものの、殺人については否認。被害者を殺害したのは共犯者の石井久一(忍成修吾)という男であることを供述する。 捜査にあたっている警視庁捜査一課の刑事・柚木(小泉孝太郎)たちは、やがて山田から石井が「昔の女に会いたい」と時々口にしていたとの情報を得る。他の刑事たちは特に気にも留めずにいたが、柚木だけは石井が元恋人の元にやって来るのではないかと思い、独自にその女性の行方を調べ始める。 石井がかつて交際していたのは、甲府にある紳士服量販店で店長を勤めていたさわ子(若村麻由美)、40歳。2人は石井がスーツを買いに行った際に知り合い交際に発展していた。しかし、石井は3年前に突然さわ子の前から失踪。その後、さわ子は長野県松本市で電器店を経営する横川仙太郎(塩見三省)と結婚し、現在は横川と横川の3人の子供と共に松本市内で暮らしていた。捜査にあたる中で、石井は必ずさわ子のもとへ現れる、そう踏んだ柚木は上司に自ら願い出て、一週間という期限付きのもと一人張込みを開始する。 しかし、さわ子は横川や子供たちと共に幸せそうに暮らしており、全く動きがないまま3日が経過する。さわ子の暮らしぶりを一人見張りながら、次第に焦り始める柚木。ところが、やがてさわ子の様子に変化が現れ始め…。果たして、石井はさわ子の前に現れるのか…!?