瞬く間に新婚生活が過ぎていく。花を生けるマリ子(熊谷真実)を見て、良いところを小出しにしてたら、君の全部を知る前に旅立つことになる、と皮肉を言う新八郎(田中健)。じゃれ合う二人は、婚約の時に誓った、マリ子を不幸にしないという約束を思い出しながら口づけする。その夜、マリ子と貴美(三木弘子)が炊いた赤飯を食べ、酒を酌み交わし、別れを惜しむ東郷家。隆太郎(戸浦六宏)は月夜の灯りの中、琵琶を奏でて…。