人気が過熱し、1966年8月をもってライブ活動を休止したビートルズ。4人は数か月、姿を消す。再び人前に現れた時、その音楽はすさまじい進化を遂げていた。その衝撃は、東西冷戦の壁も越える。西側のロックが禁止されていたソ連で、若者たちは身の危険を冒しながら、ビートルズを聴いた。そして解散後もビートルズが残した熱は、若者たちの自由を求める心に火をつけ、もはや国家が止められないほどのパワーとなっていった。