1945年4月30日、ソ連軍の猛攻を受けてヒトラーが自殺。その日を境にベルリンでは、正と悪が逆転する。連合軍の豊かな配給を受けたユダヤ人が安息の日々を送る一方で、ドイツ人は飢餓に苦しむ。ドイツの支配下にあった国々でも、立場が逆転、ドイツ系住民や兵士は激しい報復を受けた。リンチ、略奪、暴行…。しかし絶望の淵(ふち)から、ドイツは経済復興を成し遂げていく。荒廃から希望を育んだ、ベルリン戦後ゼロ年の物語