女子フィギュアで二度の金メダルを取った、東ドイツの国民的スター、カタリーナ・ヴィットは7歳の時から国家に監視されていた。西側への亡命を防ぐためだった。監視の目は一般市民にも向けられていた。国民の中に協力者を作り、要注意人物の行動を密告させていた。東ドイツのもう一つの闇は、ドーピング。研究機関は、綿密なプログラムを立て、検査をすり抜けられるように薬の使用法を定めていた。41年で消えた国家の闇の記録。