80年代後半の日本のバブル期、株式市場の時価総額は600兆円超、一人あたりのGDPはアメリカを抜いた。この時代に大きく業績を拡大させた2人の経営者がいた。ダイエーの中内功(功は〈たくみへん〉に刀)とセゾングループの堤清二。中内は、所有する不動産を担保に借り入れを増やし店舗数を拡大していく。堤は、洗練された商品で新しい消費文化を築く。しかしバブル崩壊後、2人の運命は暗転する。バブルの魅惑と罪の物語。