南国土佐の東に位置する中芸地域。かつて西日本最大の森林鉄道が駆け巡ったこの地域は、林業に代わる産業としてゆず栽培に力を注ぎ、今や日本一の生産量を誇っている。木材を運んだ森林鉄道の軌道は、ゆず畑の風景広がる「ゆずロード」に生まれ変わったのである。そんな中芸地域は2017年に日本遺産に認定されている。 旅人はともにゆずが大好きというナタリー・エモンズと元プロテニス選手の沢松奈生子。 まずは一面に広がるゆず畑で収穫の手伝いをさせてもらった2人。お礼にとゆずとはちみつ、天然水だけでつくった名物のジュースをいただく。さらに、地元の方がよく食べるというゆずの佃煮とゆず味噌を白いご飯にかけて賞味。収穫の始まりを祝う「ゆずはじまる祭」では、地元の方に混ざりゆず搾りに挑戦。また、ゆずと山の幸を使った郷土料理「ゆず寿司」を地元の主婦に教わりながら調理し、風味豊かな寿司を味わう。その後はかつて林業を支えていた森林鉄道の小さな駅へ。ナタリーさんは今も観光用に走っている機関車を運転する。最後は2人で鰹の藁焼きを体験し、鰹のタタキをゆず酢で堪能。森林鉄道とゆずの文化をたっぷりと味わうじょんのび旅。